音楽大学に入るまでの道のり

Written by michidoo

武蔵野音楽大学出身で管楽器奏者として活動している者です。

武蔵野音楽大学 図書館

音大に行くためには何をしたら良いの?とよく質問されますが、音楽大学の受験対策は、他の大学に入るためのものとは全く異なります。

私は普通科の高校に通っていたため、周りが必死に受験勉強をしている中、毎日授業が終わると急いで帰って練習漬けの日々でした。

一日5時間くらい練習していたと思います。

おかげで課題曲だったモーツァルトは、十年以上経った今でもしっかり暗譜しています。

そして副科ピアノの試験のためのピアノのレッスン、メロディーや和音を聴いて書き取ったり、初めて見た楽譜をその場で歌うソルフェージュの試験もあるのでレッスンに通っていました。

この時は体力的にも大変でしたが、何より金銭面が本当に大変でした。

音楽大学への進学を目指す場合、志望校で教えてらっしゃる先生のところへ弟子入りするのが通例です。

これは音楽の世界ではずるいことでも何でもなく、それぞれの学校や先生によって演奏の流派や傾向があるので、その先生から音楽を学んで受験対策をするのはごく当たり前のことです。

大学で教えてらっしゃる先生のプライベートレッスンはだいたいの相場が1万円前後、それを週一回くらいのペースで通うことになるので、お金は羽を生やしたように飛んでいきます。

ピアノとソルフェージュのレッスン代もかかるので、ごく普通の家庭だった我が家はもう本当に大変。

また、先生が演奏会をされる際には、必ずチケットを買って聴きに行くのがマナーです。

これから音楽大学を目指す方は、とにかくお金がかかるという覚悟をもって挑戦していただきたいと思います。

ちなみに専門の楽器は小学生の頃から、ピアノは5歳くらいから習っていました。

管楽器専攻は中学校の吹奏楽部で楽器を始めて音大を目指すことにした、という人も多いですが、ピアノや弦楽器の人は遅くても小学校低学年の頃には既にプロを目指して個人レッスンに通っています。

私の場合は楽器を始めてすぐに音大を志したので、とにかく毎日必死に練習しました。

それでも一度目の受験は失敗。

一年間浪人することになりました。

当然、浪人生活中もレッスン代が必要です。

これ以上家計に負担をかけられなかったため、ファミリーレストランで早朝のアルバイトをしながらレッスンに通っていました。

一浪の末、念願だった志望校に合格することが出来ました。

今でもあの時諦めず、母校に行けて良かったと心から思います。

今強く思うことは、音楽大学を卒業すればプロになれる、というのは間違いだということです。

水準の高い大学に入った上で、その中でも更に上を目指して努力し続けなければプロにはなれません。

現在、中には誰でも簡単に入学できる音大もありますが、そういったところ出身では将来、例えばオーケストラのオーディションを受けたくても、書類審査にさえ通らないといったこともあります。

ただ楽しく音楽をしたいのか、将来プロを目指すのか、卒業後の道をしっかり見据えた上で、音楽大学への進学、さらには志望校を決心されることをおすすめします。

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